旅行の後の寂しさ

こんにちわ。

先日、栃木県は那須高原に一泊二日の旅行へ行ってきました。ちょうど紅葉が見頃で、そんな山々に囲まれていると日常が忘れられ、心から楽しいと思えるひとときを過ごせました。

がしかし、旅行が終わったあとの寂しさってのは何なんだろうなーと、今日は朝からノスタルジックな気持ちで胸が切なくて、こんな状態でこれから生きていけるのかと心配になるほど落ち込んでいました。

旅行は娯楽の中でも最高峰に楽しいのだけれど、旅行のあとのあの寂しさは未だに慣れません。思えば、子供の頃からそうだった。夏休みの真っ只中でも旅行が終わると夏も一緒に終わってしまったような寂寞を感じていました。

一番古い旅行の記憶はまだ小学校に上がる前、家族で(おそらく)宮城県の海沿いに行ったときのこと。当時は訳も分からず連れていかれた旅行だったけど、それでも楽しかったな。きっと家族が楽しそうにしていたから子供ながらそれが嬉しかったのだと思う。うちの家族はケンカが多かったけど旅行のときは本当に幸せそうで、そういう特別感を子供ながらに感じていたのかも知れない。

だから今でも旅行は大好き。「年に一度は家族旅行」って誰が決めた訳でもないけど、「年に一度は」と言ってあっちこっち連れて行ってくれた両親には感謝しかない。ただ、あまりに旅行が好きすぎて、その後が辛い。寂しくて苦しくなる。

これは単純に娯楽を終えたあとの虚しさだけじゃないような気もする。人間は本能的に見知らぬ土地を追い求める好奇心があるのではないか、その場所を知り味わうことに人生を賭してしまうような価値を感じてしまう生物なのではないだろうか、旅行はそんな本能の片鱗に触れるから楽しいし、だからこそ分かりきった日常に戻るとき悲しくなるのではないだろうか、とか思う。

世の中には、旅人として生きていく人もいる。私はそこまで旅行ジャンキーにはなれないけれども、一生旅行はしていきたいなと思う。今は旅行を終えて寂しいけど、またどこかに行きたい。見知らぬ景色や食べ物や人と出会ってかけがえのない思い出を残す。

そんな娯楽を一生死ぬまでやっていきたい。


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