録音に関する電気系統の機材を発注した

先日会ったスタジオのオーナー(参照「音楽現場の匂いが好きだ」)にあっさり感化されてしまった私はさっそく音響機器をネットで発注した。注文したのは電源周辺の機器と、ギターとスピーカーそれぞれのケーブルだ。オーナーに自宅で録音した音に不満がある旨相談したところ「電源周りとケーブル類はこだわった方が良い」とアドバイスを受けたからだ。

正直に言うと、音響において電源やケーブルといった電気的な要素はおまじない程度にしか考えていなかった。録り音なら楽器と演奏技術だ!出音なら部屋鳴りやスピーカーの選定・調整など物理的な要素を突き詰めてなんぼだ!そうこうしても納得できる音が出ない。。。そうして辿り着くのが電気系統だと思っていた。

しかしだ、オーナーが音質に関してまずはじめに言及したのは電気系統の電源とケーブルだった。使ってる機材も言ってないのにだよ?もしかするとアマチュアDTMerに対する啓蒙的な側面もあったのかも知れないが、それだけ重要な要素ということには違いない。何よりそういった電気系統機器の購入を決めさせた会話は以下のとおりだ。

「僕、耳が悪いんで良い音がつくれないんですよ」

「人の耳に極端に良いも悪いもあるものか。聴力検査を通ってるならそれで十分だ」

「それでも狙った音像と全然違うものになるんですよ」

「それは元々無い音を作り出そうとしているからだよ」

なんだか、深く納得できた。今まで自分の録音してきた音源には、言葉では表現できない、アナライザーでも表示できないような質感が「無い」ような気がしていたからだ。

こう書いてると少し盲信的な気がしないでもないが、学ぶより真似ろだ。早く機材届かないかな。どんな結果になろうとも楽しみだ。